原稿募集
23-1K2S_7566.jpg ―最早プチとは言えない大人の修学旅行『近畿地方の旅』―  今を去ること高校2年のある晴れた午後、今も修道学園に残る唯一の施設『25mプール』の小高い芝の土手の上にすっくと立った一人の学生がいた。 彼は集まった高校2年生を前にして大演説をぶった。彼の名は鈴川通久、通称『貫一』。中国配電の中興の祖である彼のおじいさんの名を採ったあだ名であった。 「我々高校生も中学時代と同じように修学旅行の実施の権利を要求する!」と言う内容で、まるで後の全学連のように声を張り上げて、あどけない聴衆を前に生声で演説をぶった。 その大演説に机上の勉学よりも実学の方を重んじる我々素直な高校生はその場でこぞって賛成の意を表明した。 かくて、生徒会を動かし、ひいては教職員を動かし、開闢以来の高校での修学旅行が実現した。 修道中学で広島女学院と一緒に北九州一周の修学旅行に行ったのも我々学年が最初で最後。修道高校に商業科が無くなったのも我々の学年から。更に高校1年の時にはあの有名な『売春禁止法』が発令された。多感な少年たちはかくも激動の時代を生き抜いて来たのであった。 高校での修学旅行の行く先は『近畿地方』に決定した。こ...

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